勝負結果/勇み足
勇み足(いさみあし)
判定のポイント
基本条件
- 相手を土俵際に追い詰めた力士が、勢い余って自分の足を先に土俵の外へ出してしまい、負けとなる勝負結果です。
- 相手を攻めている側が、自分の動きによって先に土俵外へ出てしまう点が特徴です。
- 日本相撲協会では、決まり手八十二手とは区別される「非技(勝負結果)」の一つに分類されています。
成立の考え方
- 相手を土俵際まで攻めていても、最後まで自分の足を土俵内に残せなければ勝ちにはなりません。
- 相手が技を仕掛けて倒したり押し出したりしたのではなく、攻める側が勢い余って先に土俵外へ出た場合に、勇み足と判定されます。
- 単に自分の足が土俵外へ出たというだけではなく、取組の流れや相手の動きも含めて判定されます。
他の勝負結果との違い
| 項目 | 内容 |
| 勇み足 | 相手を土俵際に追い詰めながら、勢い余って自分の足が先に土俵外へ出ます。 |
| 踏み出し | 相手の力が加わらない状態で、自分の足が土俵外へ出て負けます。 |
| つき手 | 足の裏以外の手が先に土俵につき、負けとなります。 |
| つき膝 | 足の裏以外の膝が先に土俵につき、負けとなります。 |
| 腰砕け | 技を掛けられたわけではないのに、腰から崩れて負けとなります。 |
勝負結果としての特徴
決まり手との違い
- 決まり手は、勝った力士がどのような技で勝負を決めたかを示します。
- 一方、勇み足は、負けた力士が自分の動きによって先に土俵外へ出たことを示す勝負結果です。
- そのため、勇み足では「どの技で勝ったか」というよりも、「なぜ負けとなったか」に注目します。
攻めている側が負ける
- 勇み足の分かりやすい特徴は、相手を追い詰めている側が負けてしまうことです。
- 攻める勢いが強すぎると、相手を土俵外へ出す前に自分の足が出てしまうことがあります。
- 勝負を決めようとする積極性が、かえって敗因になる点が特徴です。
多く記録された力士
日本相撲協会の公式集計では、平成二十五年一月場所から令和八年九月場所千秋楽までの勇み足は380回です。全192,672番のうち約0.2%で、ランキングでは24位となっています。
| 力士名 | 記録回数 |
| 千代の勝 | 7回 |
| 湧水 | 6回 |
| 正代 | 5回 |
※上記は公式サイトに掲載された期間内の集計です。「得意な技」を示すものではなく、勇み足という勝負結果が記録された回数です。
見分けるポイント
- 攻めている力士の足が、相手より先に土俵外へ出ていないかを確認します。
- 相手が自分の力で土俵内に残っているのか、相手の動きによって攻める側が外へ出たのかに注目します。
- 足が土俵外へ出た場面だけで判断せず、その直前の攻防を含めて見ることが重要です。
面白いポイント
- 勇み足は相撲由来の言葉として、日常生活でも使われます。
- 一般には、意気込んで行動した結果、先走って失敗することを「勇み足」と表現します。
- 相撲での意味と日常語の意味には、「勢い余って失敗する」という共通点があります。