決まり手/上手投げ
上手投げ(うわてなげ)
上手投げは、相手のまわしを外側(上手)からつかみ、体をひねりながら投げて土俵内で倒す決まり手です。
四つ相撲の代表的な投げ技で、決まり手の中でも非常に重要な位置を占めます。
判定ポイント
基本条件
- 相手のまわしを上手(外側)でつかんでいる
- ひねり・投げ動作で崩す
- 相手が土俵内で倒れる
- 最後の決定的な力が投げ
他の技との違い
| 技 | 違い |
| 下手投げ | 内側(下手)で投げる |
| 寄り倒し | 前進の圧力で倒す |
| 掬い投げ | まわしを持たず腕で投げる |
最重要ポイントは「上手を取っているかどうか」です。
技の典型的な形
上手投げは、四つに組んだ状態から出ます。
典型的な流れ
- まわしを取る(上手を確保)
- 相手と密着
- 体を開く(ひねる)
- 上手を軸にして投げる
技術的ポイント
上手の位置
- 深く取るほど有利
- 浅いと投げきれない
体のひねり
- 腰と上体を連動させる
- ただ引くだけでは決まらない
タイミング
- 相手が前に出てくる瞬間
- バランスが崩れた瞬間
得意とした力士
上手投げは四つ相撲型の力士に多いです。
白鵬翔 横綱
- 上手投げの精度が非常に高い
- 勝負を決める場面で多用
朝青龍明徳 横綱
- スピードと鋭さのある投げ
日馬富士公平 横綱
- 小兵ながらキレのある上手投げ
栃東大裕 大関
- 四つ相撲からの投げが強力
有名な取り組み
朝青龍明徳 vs 白鵬翔(2006年初場所千秋楽)
- 激しい四つ相撲
- 最後は朝青龍が上手投げ
- 横綱同士の技術戦として有名
発生頻度
上手投げは投げ技の中では比較的よく出る技です。
全体では中〜やや多めの頻度で、上位力士の取組でよく見られます。
見た目の特徴
上手投げは「相手が横方向に崩れる」「体が回転する」「豪快に転がる」というダイナミックな動きになります。
上手投げの本質
この技は「力だけでは決まらず」「技術とタイミングが重要」な「四つ相撲の華」とも言える技です。
面白いポイント
上手投げは
- 寄り切りの流れから突然出る
- 劣勢からの逆転にも使われる
という特徴があります。
また、同時に投げ合う「打っ棄り」や「相打ち」に近い場面もあり、判定が難しいこともあります。